説明
初雪の御影堂(283) 1977年
密教の霊場高野山は、創建1200年を真近に控える。
空海が修行した御影堂は、弘法大師在世中には持仏堂、念誦堂と称されていた建物で、高野山の聖域の一つ壇上伽藍にあり、大師の尊像が秘仏として厳粛に祀られている。
御影堂は大変重要な建物のため、先人達は可能な限りの手を尽くし、時々の災禍から御影堂を護り抜いてきたといわれている。現在の建物は江戸末期に再建された四面の根が頂点に集まる宝形造りで、山内随一の優雅なお堂といわれている。
「その構築美に惹かれて幾度となく撮影した」と永坂は語る。この一枚は12月の初旬の夕暮れ、初雪の舞うなか静かにたたずむ御影堂を撮影。時の隔たりをこえて、大師の荘厳な念誦が聞こえてくるような作品である。
※ 永坂嘉光作品は世界共通限定エディション(ナンバリング)となっており、とても貴重な作品です。海外有名ギャラリーでの販売も同時に行っているため、売切れ次第、販売を終了させていただきます。
※ 価格には送料、フレーム代が含まれます。
※ サイズは基本的な印画紙サイズです。作家の意図や図柄によって異なる場合があります。