説明
ニューカレドニア ホテル・パラディ・ド・ウベア
森村桂の『天国にいちばん近い島』の舞台となったのは、ここニューカレドニア・ウベア島。白砂のビーチは20Kmも続くという。
ホテル前の足跡のないビーチに置かれたウッドデッキ、空と海と砂浜の美しいまでのバランスの切り取り方は見事としか言いようがない。足跡もなく、人影のない砂浜。一見するとこのシーンは、「奇跡の一枚」ように感じられる。南東に開けた海からすると、撮影は早朝のはずである。ではウッドデッキはいつどのように置かれたことで、足跡もなくここに存在するのか?
そう考えてくると、偶然の幸運にのみに頼るのではなく、イメージが浮かび、イメージを実現する方法論が組成でき、イメージ通りに撮ることができる写真家の姿が浮かび上がってくる。天才と謳われる所以である。もちろん「奇跡の一枚」として美しさをたのしむ仕掛けである。
2001年撮影
※ 価格には送料、フレーム代が含まれます。
※ サイズは基本的な印画紙サイズです。作家の意図や図柄によって異なる場合があります。