オリジナルプリントとは
本物の魅力
プロフェッショナルな写真家の作品を、みなさんはどのように手にしたりご覧になりますか? おそらくは写真集だったり、雑誌だったり、またはデジタルデータをモニターから見ることがほとんどではないでしょうか? たとえば、ルーブル美術館に飾ってある「モナリザ」と高価な美術全集に載っている「モナリザ」の絵。どちらも同じく「モナリザ」ではありますが、それぞれの価値には大きな差があります。写真においても、じつは同様なのです。どんなにすばらしい写真集でも、それは印刷という「複製」技術のおかげに過ぎません。本物だけが持つ輝きとは異なるものです。
収集対象
オリジナルプリントとは、撮影したフィルムから直接プリントされた「作品」をいい、欧米では美術品としても流通するほど収集対象としてもポピュラーなものです。作家によっては、発行数を限定し、ナンバリングやサインをすることで価値をたしかなものとしています。
インテリア
欧米では、家族の写真、自分の撮影した写真、そして写真家の作品など、好みの写真を自分の家やオフィスに飾ることが一般化しています。自分の好きなものに囲まれた生活こそが、心を癒してくれるからです。また、自らの趣味性、センスを表現することができるから、ともいえるでしょう。これからのゆとりある生活に、これからの自分へのご褒美に、あなたも写真をインテリアとして飾ってみませんか?
日本を代表する写真家
今回、WePhotoでは、小学館の協力のもと日本を代表する写真家のオリジナルプリントをご紹介することができました。写真をもっと生活の近いところで活かしたい。そんな夢にたくさんの写真家が賛同してくださり、オリジナルプリントを一堂に会しご紹介するウェブサイト<WePhoto(ウィフォト)>を立ち上げることができました。
オリジナルプリントは高価です
オリジナルプリントは、一点一点を手作業で制作するものです。(詳しくは以下の製作工程の項目をご覧ください)必然的にとても高価なものになります。ご注文を請けてから制作するため、お届けにも時間がかかります。ご自分のお部屋にどんなサイズのどんな雰囲気の写真を飾るとよいのか、じっくり想像してみてください。同じ写真をずっとご紹介できるかどうかはわかりませんが、これからもたくさんの写真家の作品を力の限りご紹介していきたいと考えています。慌てず、ゆっくり考えて、自分だけの一枚を見つけてください。
美術品等についての減価償却
平成27年1月より、「取得価額が1点100万円未満である美術品等は原則として減価償却資産に該当する」ことになりました。償却に際しての法的耐用年数や、その対象となるかどうかについては、税理士や税務署でご相談ください。
くわしくはこちらに
美術品等についての減価償却資産の判定に関するFAQ|法人税関係|国税庁
色合いへのこだわり
撮影するポジフィルムと、プリントする印画紙は、そもそも性質がまったく異なります。
ポジフィルムは光を通す「透過原稿」といわれるもので、プリントは光を通さない印画紙上に像を結ぶ「反射原稿」といわれるものです。
色の3原色、という言葉をご存知でしょうか。この透過原稿と反射原稿は、RGBとCMYKの関係に似ています。モニタでは3原色で色を表現し、紙では、シアン(藍)、マゼンダ(深紅)、イエロー(黄)、ブラック(K)でカラーを構成するため、どうしても微妙に色が異なってしまいます。
特徴的なのが白です。透過原稿では透き通るような白色を出すことが容易ですが、反射原稿では、下地の色に影響されてしまいます。
ポジフィルムで撮影した写真をオリジナルプリントにする場合も同様です。写真家は自分の撮ったポジフィルムの色合いを忠実にプリント上に表現するために、現像を担当するラボの担当者と何度も試行錯誤を繰り返すのです。
古い撮影ポジの場合は、退色してしまっている場合もあります。写真が本来持っていた色合いを再現する努力を手作業で行うことになります。オリジナルプリントは、写真家が自らの判断で自分の作品であると確認したものです。
かけがえのない写真作品。それがオリジナルプリントなのです。
オリジナルプリント制作工程
WePhotoでは、写真家(著作権者)自らが作品完成までディレクションを行い、厳しいチェックをした上で、自らの作品として認定したものだけをオリジナルプリントとして販売しております。フレームも写真家自らが自分の作品のイメージに合うものを選ぶことで、作品の魅力がより一層高まっています。作品一点一点を手作業で制作しているため、制作に時間がかかりますが、それだけ価値の高いものとなっています。今回は三好和義さんの事務所を訪ねて、実際の工程を紹介します。
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写真家(著作権者)とプリントを担当するラボが何度も連絡をとりあいながら、作品本来の色合いに近づくように調整を行います。
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本来の色合いが忠実にプリント上に表現されているのかをチェックします。
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写真家自らが本来の色合いに仕上がっているかを確認します。残念ながら異なる場合は、再び の作業を納得いくまで繰り返すことになります。
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写真家自らが厳しいチェックを行い、「自分の作品であると保証できる」と判断したものにのみサインを記します。
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写真家自らが選んだフレームで額装をした後、お客様のお手元にお届けします。