白川義員
朱に染まったモニュメント・ヴァレー アメリカ ユタ州
ユタ州とアリゾナ州の境にあるナヴァホ族の部族公園・モニュメント・ヴァレーを日の出直後東から西に向かって空撮した。砂漠には、高さ約300mもの赤い砂岩のメサ(テーブル状の台地)がいくつもそびえる。
「砂漠の春夏は気流が極端に悪くなって撮影にならない」と白川は言う。
強烈な太陽が昼夜の温度差を生み、上昇風を巻き起こす。至るところにダストデビル(小型の竜巻)が吹き荒れるのだ。秋の朝夕は気流も安定するだけでなく、色彩も鮮烈であることを知る白川義員の作品である。