色合いへのこだわり


撮影するポジフィルムと、プリントする印画紙は、そもそも性質がまったく異なります。

ポジフィルムは光を通す「透過原稿」といわれるもので、プリントは光を通さない印画紙上に像を結ぶ「反射原稿」といわれるものです。

色の3原色、という言葉をご存知でしょうか。この透過原稿と反射原稿は、RGBとCMYKの関係に似ています。モニタでは3原色で色を表現し、紙では、シアン(藍)、マゼンダ(深紅)、イエロー(黄)、ブラック(K)でカラーを構成するため、どうしても微妙に色が異なってしまいます。
特徴的なのが白です。透過原稿では透き通るような白色を出すことが容易ですが、反射原稿では、下地の色に影響されてしまいます。

ポジフィルムで撮影した写真をオリジナルプリントにする場合も同様です。写真家は自分の撮ったポジフィルムの色合いを忠実にプリント上に表現するために、現像を担当するラボの担当者と何度も試行錯誤を繰り返すのです。
古い撮影ポジの場合は、退色してしまっている場合もあります。写真が本来持っていた色合いを再現する努力を手作業で行うことになります。オリジナルプリントは、写真家が自らの判断で自分の作品であると確認したものです。

かけがえのない写真作品。それがオリジナルプリントなのです。